いつもそこにあるもの

好きな人たちを好きなように応援していたいと願うただのひねくれオタク。そんな私の主に現場の記録とか彼らに対する思いとか。良い感情も悪い感情も残します。

上質なエンターテインメント − フラッシュダンス観劇の話

福ちゃんが出演ということで、「フラッシュダンス」観劇してきました。

 

 

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発表されたのは結構前でしたよね。

そしてチケットが発売されたのは一旦東京だけで。

コロナ禍が酷くなるより前だった気がするけど、東京はどうするか悩んでチケット取りませんでした。

福ちゃん、主演じゃなかったし、大阪公演があったからね。

きっと今年も現場がいっぱいで大変だろうから節約出来るところはしなくちゃ、って思ってたんだよ。あの時はね。

 

そしてコロナ禍を経て(終わってないけど)、東京のチケットが販売し直しになり、改めて悩みました。

福ちゃんに会える機会いっぱい奪われたから…会いたくて…。

でもやっぱり、今度は東京遠征に非常に勇気がいる状態になってしまっていたので、結局諦めました。

何なら大阪公演も、観劇自体、諦めるべきかと思った時期もありました。

でも、諦めなくて本当に良かった。

素晴らしい作品に出会いました。

 

 

さて、原作のある舞台が決まるたびに私が直面する、「原作摂取して行くべきか」問題。

基本、摂取して行って良かった事の方が少ないので、本当の私の理想は、観劇→原作摂取→再観劇なんだけど、1日しか観劇予定がない場合はそれが不可能なので、今回はやめておこうかと思ったんですが、

福ちゃんが「良く知ってる曲がいっぱい出てくるよ!」的な事を言っていて、でも私この映画見た事ないから曲知らなくて、ってことは、曲知ってから行った方が楽しめるのかな…とか思っちゃって、結構悩みました。

で、結局、調べたらブルーレイがめっちゃ安かったので買って見てみることに。

そして見てみて、やっぱり映画は見た事ないからストーリーは知らなかったけど、曲は結構知ってるのあったわ、という結論に至りました。笑

私基本洋画(特に古いの)が苦手なので、ふわっと見ただけだったけど、わかりやすいストーリーだったし、歌やダンスが多かったので結構楽しんで見ることが出来ました。

 

そして、観劇した結果、珍しく先に原作摂取したことを全然後悔しなかった!

原作と舞台、全く完全に一緒というわけでは無かったけれど、違和感を覚えるような相違点は全然無かったし、先に原作を見た事で作られたキャラクターへのイメージとの違いとかも私は全く感じませんでした。

色んな作品を観ていると、原作のある物を違和感なく舞台化するのって難しいんだなぁってつくづく思うし、特にこの映画は私が知らなかっただけでかなり有名な作品のようなので、まぁ海外でミュージカル化されたものを更に日本語に訳して…と段階は踏んでいるけれども、こんなにキレイに(不満無く)舞台化されてるのって凄いなぁって思いました。

そう、要は、相違点があっても良いんです。それが違和感にならなければ。

でもそれがすごい難しい事なんだろうなぁって思います。

 

まぁそんなことはさておき、そんな感じで私はフラッシュダンス観劇に臨みました。

 

もうね、これはね、本当にね、手放しで大絶賛する!!!!

素晴らしいエンターテインメントだった!!

 

出演者の、歌のスキル、ダンスのスキル、芝居のスキル、何を取っても素晴らしく、もう常にドキドキワクワクゾクゾクしっぱなしでした。

特に大人数で歌ったり踊ったりするシーンの迫力は凄まじく、ミュージカルとしてとても完成度が高かったです。

 

若者ならではの青春の煌びやかさも美しさも喜びも、悲しさや切なさや葛藤も、全部とても丁寧に描かれていて、ストーリーや演出としてもとても良かった。

福ちゃんがラインライブ特別編で「主人公の女の子がダンスの学校に入るだけの話なんですけどね」って言ってて、超ざっくり大筋で言えば本当にそれだけで、まぁそれは映画見た時点でわかってたんだけど、それだけのストーリーの中にあれだけのものが描けるって、まず作品としてとても素晴らしいよなぁと思いました。

 

色んな登場人物の目線があって、色んな感情が生まれたけど、やっぱり私はジミー(福ちゃん)とグロリア(桜井玲香さん)のカップルに結構感情移入しました。

それは私がまず福ちゃんのファンで観に行っているからっていうのは大いにあるんだとは思うけど、

ジミーの、描いている夢、挫折、それでも前を向いて次の未来を見て歩いていく姿とか、

グロリアの、大切な夢があるが故に堕ちてしまうところ、それを救ってくれる愛情と友情とか。

抱いた夢を諦めず叶えてゆくアレックス(愛希れいかさん)のようなキャラクターも素敵だけど、ジミーやグロリアの方が、結構リアルだよなぁ、と。

カメレオンクラブからグロリアを救った後の、アレックスとグロリアの「友情は…永遠!」にめちゃくちゃ泣いた。

 

あと、ハリーのバーの4人娘、みんなめっちゃ魅力的で、私は特にキキ(Dream  Shizukaさん)の歌声が大好きだなぁって思って観てたんだけど、

愛希さんは良いとして、後の3人がパンフレットで揃って「ミュージカルの経験があまりない」的なことを言っていて本当にびっくりした。

桜井玲香さんは「イチから指導してもらった」って言ってるし、Shizukaさんも「超素人」とか言ってるし、テス役の石田ニコルさんも「初歩の初歩」とか言ってて、待って待って待って、嘘でしょ!?ってなった。笑

テスの「I  Love Rock ‘N Roll」なんかめっちゃシビれるほどカッコよかったのに、「声が小さいんですよね」って、いやいやいや!!って言う。笑

私同日に2公演観て、その間にパンフ読んだから、1公演目観て、経験豊富な実力者を集めてきて作り上げたレベルだと思ってて、まぁ実力に関しては、あるからキャスティングされてるんだと思うけど、経験豊富じゃないの!?嘘でしょ??って目ん玉飛び出たよね。笑

まぁもちろんパンフの言葉には謙遜もあると思うけど。

いや、だから、そのぐらいこの4人も、他のアンサンブルの方々ももちろん男性陣も、とても魅力的で素晴らしいカンパニーでした。

まぁなんせもう、「歌が上手い」って本当に大事。ミュージカルだしね。

そしてその中で、決して我らが福ちゃんも「ミュージカル俳優」が本業では無い中(職業アイドルですから)、ダンスは勿論のことながら、負けず劣らずの歌声で勝負してて、しかもただ上手いんじゃなくて、ちゃんと福ちゃんの個性のある歌声なのが、めっちゃカッコよかったし大好きでした。

 

福ちゃんね、めっちゃハマり役でした。

売れないコメディアンの役で、コメディ要素も結構ありつつ、ただちょっと情けなくて、でも愛らしくて、挫折も経験して、そして感情に素直で、真っ直ぐな思いを伝えるシーンとかもあって、なんかその、お芝居の緩急が、福ちゃんとっても上手くて、私が好きだなって常々思っている福ちゃんのお芝居で、

ちゃんとダンスも歌も見せ場があって、最高の役でした。

グロリア助けに行く福ちゃんの跳び蹴り?回し蹴り?カッコよかったなー。腹チラも拝めたし!(急に出してくるオタク要素)

グロリアとのカップルぶりもめっちゃ可愛くてキュンキュンでした。

ちなみにアレックスとニック(廣瀬友祐さん)カップルもめちゃくちゃ可愛かったです。

 

てかそう!ニック!めっちゃ男前でしたね!(急に)

いや、なんかセンターに立ってるの見るたび、「ほぁー男前だなー」ってしみじみ思いながら見ました。笑

で、メイクとかもあると思うんだけど(特に女性陣)、みんな本当に外国人に見えてくるから不思議でした。

誰も違和感ないんだもん。

日本語喋って、日本語で歌ってるのに。笑

男性陣なんて、なだぎさん以外(笑)、髪型も多分ナチュラルというか、ほとんど地毛でやってるのにみんな外国人に見えててすごかった。

もちろん福ちゃんもね。

あとカンカン帽似合いすぎで可愛すぎでした。

 

てか、そう、なだぎさん。

誰も興味ない話なんだけど、私15年以上前、中〜高校生の頃お笑いオタクしてた時期があって、あの頃ザ・プラン9の作る世界観がめっちゃ好きで、観に行ったりDVD見たりしてたことがあって、

もちろんなだぎさんも好きだったんだけど、

お笑いに興味持たなくなって、ふぉ〜ゆ〜のことも知らなくてっていうこの10年くらいの間になだぎさんとふぉ〜ゆ〜は交錯して既に旧知の仲の様になっていて、

紆余曲折あって私はジャニオタになって、まさかここでなだぎさんに再会することがあるなんて思ってもみなくて、

なんかなだぎさん見てたら色々思い出してしんみりしたよね。

こんなに演劇の世界でもがんばってたなんてね。

まぁプラン9もお笑いでありながら結構演劇に近い世界観だったもんなぁ。

 良き再会でした。

 

すいません、どうでも良い話でした。

 

 とにかく、この「フラッシュダンス」は、私の演劇体験の中でもかなり上位に位置する作品になりました。

もう本当に、ただただまた観たい!またあのカンパニーに会いたい!

全キャストさん好きでした。

行く前は、福ちゃん主演じゃないからそんなに私の中で重要度高くなかったし、ただ出演するから押さえておくか、ぐらいの気持ちだったけど、本当に行って良かったし、

この辛いことばかりだった2020年にこの作品に出会えて本当に良かったです。

 

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『FLASHDANCE The Musical』JAPAN2020 《For JLODlive》

 

★私的観劇公演★

 

2020年10月8日 13時公演・18時公演