いつもそこにあるもの

好きな人たちを好きなように応援していたいと願うただのひねくれオタク。そんな私の主に現場の記録とか彼らに対する思いとか。良い感情も悪い感情も残します。

彼らの挑戦に震えた - ダブル・トラブル ハリウッドチーム観劇感想

福田悠太辰巳雄大 W主演

「ダブル・トラブル」

ハリウッドチーム公演

の感想を綴ろうと思います。

 

 

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右下の辰巳くん、ラインライブで言われるまで気づかなかったけど、ほんとガリレオの時の福山雅治さんに似てるよねぇ。笑

「実に面白い」って聞こえてくる気がする。

 

 

 

福ちゃんと辰巳くんがW主演にして二人芝居、こんなのもう「面白そう!」しか無さ過ぎて、めちゃくちゃめちゃくちゃ楽しみにしていました。

 

私が行けたのは、東京公演初日2公演。

彼らとしても、志木市のプレビュー公演をやったのみだったので、実質2日目の公演でした。

 

出演者は2人+ピアニストの方の演奏のみ。

それで、2人合わせて10役以上を演じるという。

一体何が起こるのだろうと、ワクワクしました。

ずっと「10役以上」というフワっとした表現に違和感というか疑問を抱いていて、なんでもっとハッキリ言わないの?と思ったら、レベッカを2人とも演じるからだったんですね。多分。

ただそれを、開演前のパンフで知ってしまって、「しまった…」って先に読んだことちょっと後悔しましたね。レベッカがあんなにパンチのある役だとはその時はまだ思ってませんでしたが。笑

先に福ちゃんのレベッカが出て来た時、「マジか…これ2人ともやるんか…」ってなりました。笑

 

冒頭のオープニングトーク、あるのは知ってたので別に良いのですが、開演時間より前だし、しかも普通に福田悠太と辰巳雄大として出てくるのでちょっと新しい演出だったなって思います。

早く観客を着席させる、ある意味コロナ対策の一環だったのかもなぁ。そうじゃなければトークするにしても、開演時間から始めても良いわけだし。

2人がどんどん喋るので、これ放っといたら延々喋るんじゃ!?って思ってたら開演の合図としてトークぶった切るピアノが鳴ったのである意味ホッとしました。笑

 

そして一瞬で2人はジミーとボビーへ。

最初から、歌うわ踊るわタップまで!めちゃくちゃ豪華じゃん~ってテンション上がりました。

衣裳もオシャレで素敵で2人ともカッコいいし、なんせ2人だけでガッツリ踊ってるのを観るって、ありそうでなかなか無いから嬉しかったです。

振りが揃うとことか、息ぴったりで、ワクワクした。

ハット被る時、顔見えないくらい目深に被る福ちゃんカッコ良かったな~。

 

その後、どんどん役の入れ替わりが始まってストーリーが進んでいくわけですが…。

最初にボスであるガーナーさんが出て来た時、全然意味がわかりませんでした。

そうなんです辰巳くんってちょっと間わかんなかったんです。

えっ2人芝居じゃなかったん?福ちゃんはステージ上におるし…ん?みたいな。笑

冷静になれば、どう考えたって辰巳くんなんですが、まずボビーの声ずっと聞こえてるから洗面所で歯磨いてるって思ってるし(純粋か)、ガーナーさん自体も体格もそうだし、声が全然違って、だから一瞬全くわからなかったんですよね~。

ここで、あぁなるほどこの作品はここからこういう事がどんどん起こるんだな!って理解しました。

 

 

とにかくもう、本当に面白い作品でした。

ストーリーとしては割とシンプルなものでしたが、舞台上で起こるあれやこれやが怒涛過ぎて、全然息がつけないし、ドキドキワクワクしっぱなしでした。

さすがに、本当に影武者が出てくるところもありましたが、それも初見の時には影武者との入れ替わりが一瞬把握出来ない場面も多々あったし、

別キャラが出てくる前にメインのジミーやボビーが舞台から姿を消す流れも、ボビーが2回目に歯を磨きに行ったところ以外はとても自然で、(2回目の歯磨きだけは「何か起こるぞ」感がすごかった笑)

とてもよく出来た作品でした。

2人だけで演じ分けているからこその、クライマックスでモノマネが得意なシーモアがボビーになり切ってレベッカを追い込むという流れとか、すごい面白かったな~。

 

そして影武者のことを差し引いてもほんと早替え早すぎ。さすがジャニーズ。笑

本人たちも言ってましたが、そりゃ裏はドッタバタだよなぁって思います。

福ちゃんがレベッカで出て来た時、背中に衣裳の赤い毛がものすごい張り付いてて、相当汗だくなんだなって思いました。笑

 

 

 

福ちゃんの凄さは、やっぱり歌だった。

歌うまい~!とかもあるけど、それよりも、さすが「ミュージカルスター」だなという、海外のミュージカルにぴったりハマる歌い方がね。凄かったよね。

たくさんミュージカルに出たことで培ってきたものもあるだろうし、福ちゃん元々歌い方が特徴的なので、持ち合わせている能力というのもあるんだろうけど、

福ちゃんの歌は、ミュージカルの、特に英詩に合う発声の仕方だと思うんだよね。

何回もゾクゾクしました。カッコ良かった!

セリフの時もその発声が活かされてて、海外の作品だから、なんとなく洋画の吹き替えみたいな感じのテンションなんだけど、それも福ちゃんに合っててとても上手かったです。

まぁ知らなかった彼の特性というわけではないけど、改めて痛感したってことかな。

演じ分けは、まぁちょっとどの役も「福ちゃん感」はあったかなって思うけどね。笑

音響エンジニアのビックスの動きとか、レベッカのキャラとか、特に。

というかレベッカの体の厚み、凄かったな…。笑

メインのジミー以外だと、クイックリーさんがハマってたなって思います。

めっちゃ笑わせてもらった。

あ、でも、ラジオの声の役は、福ちゃんってわかんなかった!これは終演してから気づいたぐらい。笑

 

辰巳くんの凄さは、お芝居でしたね。お芝居と言うか、演じ分けの幅の広さ。

目がね、変わるんですよね。辰巳くんのお芝居は。キャラクターによって目が全然違った。

さっきも書きましたが最初にガーナーさんが出て来た時は一瞬わからなかったし、

シーモアも、「これ本当に辰巳くん!?」って何回も思いながら観てました。

ちょっとビジュアルはムリだったけど笑、キャラクターは可愛くて良い奴で面白かったです。

「おれ」のイントネーションをあれにしたのは、センスの塊だった。

そしてすごいパンチのレベッカの前に、秘書のミリーとして普通に女装で出てくるという…。笑

そしてミリーはどう見ても河合郁人だった。(笑い方)

シーモアの笑い方も時々河合郁人だった。どういうつもりだったんだろう。笑

河合くんの笑い方だったというか、河合くんの笑い方のモノマネする時の辰巳雄大だったんだけど。

でもまぁ、笑い方は置いといて、ミリーもだんだん可愛げのある女性に見えてくるから不思議でした。

レベッカは、福ちゃんほどの厚みじゃなかったですが、二の腕の筋肉がものすごかったです…。笑

逆に歌は、まぁボビーの時は「辰巳くん」って感じだったけどね。元々辰巳くん上手いから良いんだけど。

でもシーモアの歌はどう聴いてもシーモアだったし、ミリーの歌はミリーだったし、それは凄かったなぁって思う。

歌と言えば、シーモアのモノマネメドレーの時、「あなたトトロって言うのね!」が出て来たのと、その後のトトロネタ連発に死ぬほど笑った。

 

あとレベッカと言えば、それぞれのレベッカがそれぞれジミーとボビーにプレゼントする写真、どっちも事務所のプロフィール写真を加工したものだったけど、どっちもめっちゃ美人でした。

女性に加工してそんな美人になるの!?ってくらいでしたね。ビックリした。

 

あと、ピアノが生演奏だったのもとっても気持ち良かったです。

一部、今、福ちゃんや辰巳くんが弾いてた?って思うところがあったんですが、やっぱり弾いてたんですね。どんだけチャレンジするんだ。

 

 

全編通して見ていて思ったのは、

身内(同じ事務所の同じグループ)の2人芝居なんだけど、その空気一切出さずに、本編中に「福ちゃん」や「辰巳くん」になる瞬間がほぼ無くて、真っ向からお芝居そのもので2人がぶつかり合ってるのが最高にカッコ良かったな、って事でした。

そして、大好きな2人が、2人だけで舞台に立って、全力でぶつかり合うのを目の前で観ていられるって、なんて夢の国なんだろう…!とも思いましたね。

 

何度も役が入れ替わることで、グダグダになって…というような笑いの取り方を一切してなくて(1回福ちゃんが自分の名前間違えたのあったけど…まぁでもそれは「ボビー」って間違えたので演じ分けとは別の問題だった笑)、

入れ替わり自体はほんとに完璧で、とにかくものすごかったしカッコ良かったです。

その上で、同じ人がやってる2つの役が同じフレーズを一言だけ言ったり、兄弟揃ってガーナーさんとか別のキャラクターには会えなかったり、今彼を呼んでくるのはムリだと思うって言ったりとか、入れ替わりに関する笑いの取り方がめちゃくちゃオシャレでした。

女装も、出てきた瞬間のインパクトはあるけど、男性が女性を演じていることに対する笑いの取り方っていうのを延々することはなくて、多分ストッキングちゃんと履いてたのか足めっちゃキレイで下品な笑いも全く求めてなさそうだったし、あくまでも全てにおいてお芝居で笑いを取っていくスタイルなのが、めちゃくちゃカッコ良かったです。

 

私が観たのは序盤日程だったわけですが、もちろんその時点でかなり完成はされていたんだけど、こっから先、まぁこの2人だからアドリブも炸裂していくんだろうけど笑、それをさて置いても、まだまだどんどん精度上げていくんだろうなぁって感じました。

自分の目では見届けられなかったけど…。

 

本当に公演が発表された時から内容知っただけでとても楽しみにしていたので、絶対何回も観たいって観る前から思ってたのに、大阪公演は中止になってしまったし、東京も、頻繁に遠征することを躊躇う状況だったので、チケット持ってたけど諦めた公演もあったり、その翌週、よし行くぞ!と思ってたら身内に不幸が起こって行けなくなったりで、計6公演も当初の予定から外れて見逃して、正直結構ツラかったけど、

このご時世に東京公演(+プレビュー公演)をフルでやれたことは本当におめでとうという気持ちだし、その中で私もこの作品に出会えたことを本当に嬉しく思います。

暗い気持ちになることやしんどくなることも多い日々ですが、これぞエンターテインメント!という作品でものすごく楽しませてくれて、声を出すことは極力我慢しなければならなかったけど、心ではたくさんたくさん笑わせてもらって、それを大好きな2人が演じているというのも私には大きな元気の源でした。

 

今回、福ちゃん辰巳くんのハリウッドチームとは別に、ブロードウェイチームもあって、日程後半は2組とも大手町ホールでしたが、前半は同じ東京の中で、別々の2ヶ所に同じセットを建てて同時刻に2組のキャストが同じ作品を上演しているという、とても面白い試みで、単純なWキャストとはまた違った企画だったのがとても興味深くて、

欲を言うならブロードウェイチームも観劇して、見比べたくて、だいぶスケジュール見ながら試行錯誤したけど、何度も東京に行けない、長い期間東京にいるのは躊躇いがある、という理由から結局諦めたんですが、こんなご時世じゃなければ絶対行っていたので、そこは悔しかったです…。

福ちゃん辰巳くんにも、2人だけでシアタードラマシティに立つという機会にリベンジしてもらいたいっていうのもあるし、シンプルに面白すぎる作品なので、ぜひともまた再演があることを願おうと思います。

そしてその時には、絶対に2チーム観劇しようと思います!!

 

 

★私的観劇公演★

2021年5月12日 昼・夜公演 よみうり大手町ホール

 

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ダブル・トラブルに直接は関係無い話なんですが、このコロナ禍になってから、上演されていてチケットも手元にあるのに諦めたものが私は別に2作品あって、

それがどちらもよみうり大手町ホールだったので、今回ももちろん悩みはしましたが、3度目の正直でこのホールに行けて本当に良かったしちょっと感慨深かったです。